昨今、米国のIT企業を中心に、インド系・中国系の海外エンジニアが増加しています。また、日本国内でも海外クライアントやベンダーと接する機会もあり、ITエンジニアにとって英語でコミュニケーションを取る能力は必須になってきております。
一方で、日本人エンジニアの中には、本当に必要とされている英語力を理解していないこともあります。
英語ネイティブ・非ネイティブが入り混じる現場では、「伝えたいことを最低限の英語で、しかし情報量と質はしっかりと伝えられている」ことが大切です。シンプルな英語で複雑なITのトピックも話し切ることができるような、「正しい英語」より「伝わる英語」が求められます。
本講座は、この「伝わる英語」を現場で話すために重要な30の動詞を『IT神動詞』として、順番に習得していく構成となっています。
目次
特長1. グローバル開発現場の経験に基づき、学ぶべき動詞を厳選!
『ITエンジニアが覚えておきたい英語動詞30』とのコラボ講座
本講座で扱う30の『IT神動詞』は、『ITエンジニアが覚えておきたい英語動詞30』の著者が20年近く米国のIT企業で実際に働いた際のやりとりのデータから選定されています。やりとりでは約4,000の動詞が出現していましたが、トップ30の動詞が全体の約6割を占めていた点に着目し、開発現場で使われる動詞に絞った構成となっています。
『ITエンジニアが覚えておきたい英語動詞30』(著者:板垣政樹 発行:株式会社秀和システム)
30の動詞は、利用頻度の高い「have」や「make」などの10の基本動詞や、現場でよく使われる「follow up」「update」といった20の動詞など、ITエンジニアにとってグローバル開発の現場で必須となる表現を学ぶことができます。
「基本動詞」を使いこなすことは、英語ネイティブ・非ネイティブが入り混じるITの現場で、シンプルな英語で複雑なトピックを話すために役立ちます。
著者:板垣政樹(いたがき・まさき)プロフィール
元米国Microsoft社 シニアプロジェクトマネージャー。
在京新聞社で経済記者として勤務した後、米国ERP企業で翻訳コンテンツ管理システムの開発を進める。05年に米Microsoft社に移籍し、用語管理システムを開発。10年からはクラウド・AIプラットフォーム部門にて音声モデル構築管理などに取り組む。
現在は一般社団法人キッズコードクラブでAIを活用した子供向け学習システム開発を日米の学生インターンとともに進めるプロジェクトを推進中。
著書に『いますぐできる1分間プログラミング』(KADOKAWA)、『ITエンジニアが覚えておきたい英語動詞30』(秀和システム)などがある。
特長2.「主語+動詞が口から自動的に出る」力を、アプリでの学習でしっかり定着!
学んだ頻出30の動詞を、実践の場で「主語+動詞」で英語がすぐに出てくるよう「レシピー for SHL」アプリを利用して、定型表現を繰り返し練習することができます。
すきま時間で日本語⇔英語の変換トレーニングができ、実際の場面での英語発話をスムーズにします。
※『IT神動詞』は、2024年11月18日よりアプリで学習できるようになります。※
特長3.リアリティのあるシーンでロールプレイ!
『IT神動詞』講座は全34レッスンです。うち2つのロールプレイレッスンでは、オンライン会議のシミュレーションを通じ、グローバル開発現場での会話スキルを強化します。会議は、米国や中国のエンジニアが参加する設定で、接続の開始から議論まで実践でそのまま使える表現を練習できます。
関数の改善を指摘するときのフレーズ
This function needs some more work. (この関数は、もうちょっと手を加えないとだめです。)
「This function needs some more work.」は、コードレビュー中に、まだ改善が必要な部分があることを伝えるフレーズです。このようにモノを主語にしてneedを使えるようになると、言いたいことをシンプルに、また、こなれた表現で伝えることができます。
PM
This function needs some more work.
(この関数、もうちょっと手を加えないとだめだね。)
Got it. I’ll make the necessary changes and update you.
(了解です。必要な変更を加えて更新します。)
エンジニア
PM
Thanks.
(ありがとう。)
プロジェクト進捗を確認する
Can you follow up on that project? (あのプロジェクトの件、どうなりました?)
「Can you follow up on that project?」は、進行中のプロジェクトの進捗を確認したいときに使用するフレーズです。「フォローする」は日本語では人をサポートするような意味合いで使われますが、自分自身のタスクや進行などを「引き続き行う、追う」というニュアンスで頻繁に使われます。
PM
Can you follow up on that project we discussed last week?
(先週話したあのプロジェクトの件、どうなってる?)
Yes, I checked with the team, and they’re making good progress.
(はい、チームに確認しましたが、順調に進んでいます。)
エンジニア
PM
Great. Let’s keep the client informed.
(よかった。クライアントにも状況を伝えておこう。)
カリキュラム
No | 動詞 | テーマ |
1 | do | いろいろな場面で会話が一気に楽になる“万能動詞” |
2 | Have | 「There is/are」構文から卒業しないとダメ! |
3 | Get1 | 「ゲットする」よりはるかに使い道が広いのです! |
4 | Get2 | このgetが使えるようになると表現力がグンと伸びる! |
5 | Get3 | 「~になる」にいはもうbecomeを使わない! |
6 | Give | giveは“考え”だってあげちゃう! |
7 | Make | makeを使いこなすには「作る」という意味を忘れよう! |
8 | Take | 最も手ごわい基本動詞。これが自在に使えたら上級者! |
9 | Put | 「置く」というより「入れる」と考えよう! |
10 | Go | 「プロセスが進む」という意味のgoをマスターしよう! |
11 | Come | 「来る」というより「現れる」をイメージしよう! |
12 | Look | 「見る」と「見える」きちんと使い分けられますか? |
13 | Special | Roleplay<前編> |
14 | Be動詞:is that+文章 | “~is that…”と切り出せるようになろう |
15 | Need | 「モノを主語にする」ことに慣れよう |
16 | Work | 「やる」は英語で・・? |
17 | Find | 「~だと分かった」の言い方 |
18 | Run | runは「走る」以外の使い方もある! |
19 | Follow up | 「引き続き行います」の伝え方 |
20 | Update | updateはソフトウェアだけではなく人間にも使う! |
21 | Help | モノを主語にするhelpを使いこなそう |
22 | Happen | 「起こる」=happen?occur? |
23 | Seem | 「~みたいなんです」と言いたい場合はseem |
24 | Discuss | discussは「議論」というより「話をする」 |
25 | Learn | 「知る」「分かる」にlearnを使ってみよう |
26 | Call out | 「しっかり、はっきり言っておく」=call out |
27 | Block | 「作業ができない」状態=block |
28 | Capture | capture=「全体の中から一つを取り出す」というニュアンス |
29 | Execute | 「やる」のいろいろ |
30 | Conduct | 調査などを「やる」時の言い方 |
31 | Store | 「保存する」=store?save? |
32 | Talk | 「相談する」の言い方 |
33 | Align | 英語にも「すり合せ」の表現がある! |
34 | Special | Roleplay<後編> |
こんな方におすすめ
IT企業で開発、プロジェクトマネージメント、運用などに携わっていらっしゃる方。
特に、オフショア開発など海外の開発メンバとのやり取りがある方、外国人の部下・同僚や上司と一緒に働いていらっしゃる方。
得られるスキル
- IT現場における日常の具体的なやり取りが、簡単な英語でできる力
- 30の基本動詞を徹底的に使いこなして、ご自身の伝えたいことを意図したニュアンスで伝えられる力
よくある質問
・レベルはどのぐらいですか?
中学英語レベルの基本文法や単語で十分に対応できるレベルとなっています。
・全部のレッスンに取り組む必要がありますか?
取り組む順番や範囲に特に制限はありませんが、Lesson1~12は、最頻出・最重要の動詞となっていますので、一通り取り組まれることをオススメします。
また、Lesson13/34の「シミュレーション」は、いつの段階で取り組まれても構いません。ご自身の業務現場でも使いそうな表現をピックアップして、ぜひお役立てください。